ちょっぴり異様に感じた日経社説
昨日の日経社説「韓国の混乱は信用力低下を招くだけだ」を読んで少し違和感を感じた。さわりを転載しておこう。
デモやストが先鋭化している背景には、10年ぶりに発足した保守政権に対する左派勢力の抵抗がある。5年前に盧武鉉政権を誕生させた母体で、かつて軍事独裁に反対した学生運動経験者が多い。反米・親北朝鮮の意識が強く、日米との連携を重視する李政権とは立場が異なる。
盧前政権の失政で国民の左派離れは進んでおり、左派勢力は4月の総選挙でも敗北した。李政権への対抗手段が少ないなか、降ってわいた米牛肉問題を最大限に活用し、李政権に打撃を与えようとしている。
2日にゼネストを呼びかけた中央組織の全国民主労働組合総連盟も左派系。暴力デモを陰で扇動しているのも左派勢力だとされる。国会でも統合民主党など左派系は米牛肉問題を理由に一切の審議を拒否、空転状態が1カ月も続いている。
韓国が1987年に民主化してから20年あまり。対立する問題を議論で解決しようとせず、暴力や実力行使に訴えるのは、民主化が真に定着していない証しともいえる。
「反米・親北朝鮮の意識が強く」というあたり、左派系の背後には北朝鮮の存在があると言わんばかりの論調である。また、転載した最後の段落も隣国の政情に関して「民主化が真に定着していない証し」と踏み込んだ評価だとも思う。
真実がどこにあるかわからぬが、「大新聞」がここまで書くのだからそれなりの根拠があるのだろう(多分)。韓国及びメディアの韓国報道、要注意である。
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コメント
やはり、だいぶメディアサブリミナルが強いですねぇ…。 日経は、左派政党=共産主義というイメージを植えつけたいように見えます。 だから、日経が政治経済を語るときには要注意ってことですな。
労働組合の存在を左派政党と分離して考える視点が、日本と韓国の人民には必要でしょうね。
投稿: 恩義(oblige347) | 2008年7月 6日 (日) 午後 11時09分
左派=社会主義という刷り込みを剥がすことが必要ですね。右は国家主義(不自由への道)、左は個人主義(自由への道)の旗を掲げましょう。
投稿: 土曜日 | 2008年7月 7日 (月) 午前 05時08分