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2008年9月28日 (日)

Glenn Gould - Beethoven's "Emperor" Concerto 3/4

グールドが弾くベートーベン「皇帝」協奏曲第2楽章@カレル・アンチェル×トロント交響楽団。
先日、SKY-Aが放送していたものだ(この局、阪神の野球以外にクラシック音楽も放送してくれている)。名演奏とは言い難いが、グールドファンなら一度は聴きたいものだろう。

そこで、色々検索してみるとこの演奏、大昔にNHKが放送したことがあることが判った。そして、音楽評論の大家、吉田秀和が次のように評していたとのことだ。

ところが、ベートーヴェンの『皇帝協奏曲』のような長大な曲の場合となる と、進むにつれて彼がしだいに周囲から切り離され、ある世界に深く進入してゆくさまが手にとるようにわかってくる。右手だけを使っている時の彼は、まるで 右手の演奏を指揮するかのように、あるいはそこから生まれてくる音をある想像上の空港に着陸させようと誘導したり、あるいはその余韻を掌の中に包みこんで から、改めて解放し大気の中に飛び立たせてやろうとでもするみたいに、右手に沿って左手もいっしょに、さかんにあげたりさげたりする。そのうえ、同じ曲の 第二楽章のように荘重な歩みで冥想的な旋律をひく時には、彼は上半身を右から左に輪のようにさかんにゆさぶりながらひくのだが、そうした時に限らず、早い 楽句を奏する場合も、たえず、口をくちびるをパッパと動かして、リズムにのってうたっているのが見える。[…]


大家は凄い。ここまで聴きとれないよなあ。と思いつつ更に検索して、YouTubeに登録された上の映像にめぐり合った次第だ(クラシック試聴音楽YouTube » ベートーベン 皇帝 グレン・グールドの演奏。←YouTube埋め込み集だけど、俺の土曜日名曲アルバムはこれとは一味違うぞ。

ちなみに、この演奏、ヤフオクにも出品されている。YouTubeからダウンロードしての出品だとすると、せこい商売だよなあ。

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