なぜ、貧困と戦わねばならないか
天木直人のブログを拾い読みしていると
しかし、私が湯浅誠の書の中でもっとも強烈な印象を受けたのは、「強い社会をめざして」という章の中に述べられている次の彼の言葉である。
・・・貧困が大量に生み出される社会は弱い。どれだけ大規模な軍事力をもっていようとも、どれだけ高いGDPを誇っていようとも、決定的に弱い。そのよう
な社会では、人間が人間らしく再生産されていかないからである・・・人間を再生産できない社会に「持続可能性」はない。私たちは誰に対しても人間らしい労
働と生活を保障できる、「強い社会」を目指すべきである・・・」
というセンテンスに出会った。「人間を再生産できない社会に「持続可能性」はない」という言葉には(このご時勢だから特に、そして若者に働いてもらって安穏な老後を願う俺には特に)説得力がある。
そこで、湯浅誠?who?と検索したら
個々の人間が貧困状況に追い込まれるプロセスには5つの排除構造が存在すると指摘(「五重の排除」理論)
①教育課程からの排除②企業福祉からの排除③家族福祉からの排除④公的福祉からの排除⑤自分自身からの排除
とあって、なかなかのレトリックが凝らされた理論の持ち主のようだ。
日本の良さは清潔・安全・一応自由と思っている俺だが、人を貧困に追い込む排除構造が社会に根ざしてしまうと、この清潔・安全・一応自由な社会が危ない。 そしてまた、国力を貧困の再生産によって劣化させないためにも貧困との戦いは必要である。
つまりは、安穏な老後という利己のために救貧、防貧を願う俺である。
YouTubeを検索すると湯浅誠の演説動画があったので参考まで。
貧困は社会の病い治療する方策打たずKY総理
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