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2009年1月25日 (日)

目録を片手に歩くピカソ展キュビズム由来メモ満足す

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「20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代」展を見てきた(入場料\1400)。警視庁音楽隊ニューイヤーコンサートに応募して当選したので池袋、芸術劇場に行くついでに渋谷に出たものだ。

入場料割高かなあと思いながら歩き出すと、目録にメモりながら見て回っている人が結構いる。ああ、なるほど、ああやって見ると作品がより印象に残るなあと 気づいて俺もすぐ真似をした。書きづらいので壁(板の仕切り)に目録を置いてメモっていると係員がバインダを手配してくれた。バインダを下敷きにしてメ モっている人は俺以外にはいなかった(鼻高とまでは言わない)。

ところで、この展覧会、表現主義→キュビズム→シュルレアリズム→クレーという流れでピカソ、クレー以外の作家(シャガール、ルネ・マグリット、ミロその 他)の作品も展示されていた。パネル解説に、「表現主義は生命力、キュビズムは存在力」とあったのが印象的でなるほどなあと思ったのだが、キュビズムは、表現主義の主意的な行き過ぎに対し て、オブジェクト、フォルムに戻ろうとした運動のように理解した。セザンヌの「自然を円筒形、球形、円錐形として扱いなさい」という言葉がパネル解説に あったのでこれも記憶に留めるべく目録にメモして俺は満足であったのだ。

ということで、お茶目ピカソの「ひじかけ椅子に座る女」をネットから検索して取り出そう→おお、あった、あった。「ピカソにクギづけ * クレーにため息:てんとうむしの庭へようこそ」から拝借した。その時々の愛人(フェルナンド・オリヴィエ、マリー=テレーズ・ワルテル、そして上の絵のドラ・マール)をモデルにしたピカソ(この三人の名 も目録にメモ。上の拝借先リンクでいずれの絵も楽しめる)、彼こそは内容と形式を統合して尚且つ自然でエロスに満ちた画家だと認識したのであった。

 目録を片手に歩くピカソ展キュビズム由来メモ満足す

参考リンク:「キュビズムを唱えしピカソ艶福で女陰を描き長生きしたり」

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