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2009年2月 5日 (木)

今の資本主義はもう、やめてくれ

というタイトルで、安田喜憲という学者(環境考古学なる学問の提唱者のようだ)のインタビュー記事が日経ビジネスオンラインで配信されている。

「“森の国”の思想が次の経済システムを作る」というサブタイトルなのだが、主要な見出しだけを以下に引いておく。

ギリシャ文明は木を切り尽くしたために崩壊した
表土が流出し、内海を埋め、マラリアの巣窟になった
マラリアという風土病が蔓延したと同時に、一神教の拡大がローマ文明の衰退を決定づけた。
ローマ文明が崩壊したのは森を破壊したため。さらに、多神教を放棄して一神教になったことで、皆の価値観が収斂してほかの存続が許されなかったということも大きな影響を与えた。
森林の消滅とともに一神教の世界、つまりキリスト教が広がっていきました。
 その後、ヨーロッパでは燃やすものがなくなり、燃料に困って石炭に手をつけるようになった。これが、産業革命ですね。石炭という新しいエネルギー資源を手にした結果、ヨーロッパは息を吹き返しますが、その過程で誕生した思想が市場原理主義でした。
この市場原理主義の考え方は、大量の情報を持つ人間、つまりカネをたくさん持つ人間にとってメリットがある。社会のエリートをサポートするには都合のいい 理論、支配者にとっては都合のいい理論でしょう。「この世の中は自由競争だ」「お前らは商売が下手だから貧しいんだ」と言えばいいんだから。

ということで近頃流行の市場原理主義批判で最後は「式年遷宮を1300年続けられることが日本人の喜び」となって日本の多神教文化が次の経済システムを開くという結論である。

最後の神がかり的主張は別にして、①森の破壊がギリシアローマ文明の衰退を招いた②価値観の収斂(一神教)は危険という考え方は傾聴に値する。市場経済 (部分最適の追求)は多様な価値観(環境保護もその一つ)と健全賢明な政府(全体最適の実現)によって補完されると思うのである。

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