人生は音楽なりきひたすらに歩みて刻め苦楽のリズム
姑がショートステイしている日の未明は居間テレビ、そうでない日は寝間テレビ+1万円ヘッドホンで脳内大音量コンサートしているのだが、音楽を聴きながら雑念邪念諸事思考している。
そんな中で、今朝は人生方程式
人生=世間(損得、好き嫌い、理非、善悪)+魂(苦楽、美醜、虚実)
の相当性(特に、正邪→虚実への変更の)を確認するべく「豊かさとは何か」について考えた。
そもそも人生方程式は世間と魂の便宜的二元論を柱としているのだが、「豊かさ」を考えるにあたっては、経済と精神の二元論方程式とすればよいだろう。従って、
豊かさ=経済(損得、好き嫌い、理非、善悪)+精神(苦楽、美醜、虚実)
経済()に理非、善悪が入っているのは経済に合理性(理非)や商道徳及び道徳一般(善悪)が関係していることを思えば納得してもらうるだろう。これに対して、好き嫌いはちょっと奇異に思われるかもしれないが、世間を生きる上で好き嫌いを我慢したり武器にしたりしていることは否定できない事実なのだからこれも了解の範囲内であろう。また、好き嫌いは広い意味で、才能・能力を包含しているとも考えられる(好きこそものの上手なり)。
かくして、経済的豊かさは経済(損得、好き嫌い、理非、善悪)の関数である。
そこで、精神的豊かさであるが、ここで正邪→虚実への変更の意味があったことを自分でも納得できた。すなわち虚実とは、中味・実感の有無、更には、張り合い・やり甲斐・充実感の有無となり、まさに精神的豊かさそのものに直結しているのであった(正邪ではこうはいかない)。
以上をわかりやすく表現すると、豊かさとは、一定の経済的豊かさ(サム・マネー)を前提にした上での精神的豊かさ、くだけた言い方をすれば、中味があって(実)かっこよくて(美)一切皆苦(生きちょるだけで丸儲け)の人生を楽しむ(楽)こととなるのである。
更にわかりやすく(と俺は思うのだが)音楽の三要素(リズム、メロディ、ハーモニー)に精神(苦楽、美醜、虚実)をアナロジー対応付けると、苦楽はリズム、美醜はメロディ、虚実はハーモニーとなる。おお、人生音楽方程式が完成したのである。
人生=世間(損得、好き嫌い、理非、善悪)+音楽(苦楽リズム、美醜メロディ、虚実ハーモニー)。
そこで、一首。人生は音楽なりきひたすらに歩みて刻め苦楽のリズム
上の動画はBS2が放送していたバレンボイムのベートーベンソナタ全曲演奏の一部のような気がする。これはDVDとして販売もされているが、BS2からのダビングDVDは俺のお宝のひとつである。
| 固定リンク
「哲学」カテゴリの記事
- 時間の重層化(2014.10.27)
- 短歌と俳句(2014.08.31)
- 生き急ぐ歳にはあらず通勤の各駅停車哲学史読む(2014.07.11)
- 神探す唯物論者梅雨の底(2014.06.24)
- 戸田山和久「哲学入門」読了(2014.06.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント