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2009年7月30日 (木)

バラマキとは何か

Elc0907272020013n1 田中良民主マニフェストは「レーガノミクス」」から一部転載する。

バラマキとは特定の目標がなく、全ての国民に一律にお金を分配して喜ばれようとする政策である。民主党の生活支援制度は全国民ではなく特定の人を対象にする仕組みだから、私には「政策減税」と同じに見える。

なるほど。分配と減税の違いと見るべきなのか。そして、

今回の民主党マニフェストはそうしたことを変更させる契機にもなる。子供を持つ家庭だけを優遇し、農漁業従事者だけを優遇し、自動車運転者だけを優遇する政策で全体の経済を押し上げる事が出来れば、日本もやっと諸外国並の経済政策を行える国になったと言う事が出来る。

 その財源は「無駄を省いて政府を小さくして捻出する」と言う。ますますレーガン政権が主張した「小さな政府」である。しかも個々の家庭にお金を配り、それがどう使われるかは各家庭の「自己責任」に委ねると言う。まさに「レーガノミクス」そのものではないか。

 これに対して自公政権の政策は、同じ子育て支援でも家庭にお金を配るのではなく、幼稚園や保育園を財政支援するという。それならば総選挙の対立軸 は明確である。自公は個々の家庭ではなく団体や組織を重視する政策だから、日本の官僚が明治以来続けてきた配分システムを踏襲する。社会主義的というか、 「大きな政府」型というか、国民の自立を促すものではなく「自己責任」も問われない。

 そう見ると総選挙は「小さな政府」と「大きな政府」の戦いである。「小さな政府」の前に「政治主導の」と言う言葉をつけても良い。「大きな政府」 の前には「官僚主導の」と言う言葉がつく。最後に「財源の裏付けがない」などという人に対しては「民主政治のなんたるかを知らない戯言」と言っておく。

自民党と民主党の対立軸がこれでようやく理解できた(鳩山代表にここまでの理解があるか疑問だが)。地方分権などの二次的な対立軸に拘泥せず、民主党は「小さく優しい政府を目指す」と叫んで闘え。

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