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2010年3月 2日 (火)

感情二層モデル

先日、BS2がヴェルディ「レクイエム」(阪神・淡路大震災15周年記念事業)を放送していた。たまたま、ここ数日ヴェルディ「ドン・カルロ」を聴いていて「レクイエム」みたいやなあと感じていたのもまためぐり合わせである。

しかしながら、震災追悼曲としてこのオペラ(愛憎や闘争など人の愚行による悲劇)みたいなヴェルレクを演奏するのは適当だろうか。震災は人の愚行によるものではなくまさに天災であるから、その死者・苦難・悲しみをオペラで悼むのに違和感を持ったのである。

そんな思いを持ちながら今朝、聴楽(フランクのソナタ)していたら感情二層モデルを思いついた。すなわち、感情を二層に類別するのだ。

低層:具体的な生の感情。憎しみ、恐れ、悲しみ、喜びなど具体的な対象があり生々しい感情。
高層:低層の感情が一般化された感情。具体的な対象を持たず、生きることそのものに付随する哀歓(生きる哀しみと歓び)。

かくして、オペラ(ヴェルレク)は低層:具体的な生の感情を描き、例えばモーツァルトのレクイエム(モツレク)は高層:低層の感情が一般化された感情を描 くとクラス分けしたいのだ。このクラス分けにより最初に述べた震災追悼曲/ヴェルレクに対する違和感もより納得してもらえる(だろう)。モツレクやア ヴェ・ヴェルム・コルプスが適切な選曲だったのだ。

ということで、BS2放送の佐渡裕の演奏を楽しむことにする。コテンパンに批評している人がいるが。

ちなみに、この記事を書くためにスピノザの感情論を復習した。

欲望・喜び・悲しみの三つが基本感情で、他の全ての感情はこれから導出される。例えば「愛は、外的な原因の観念をともなっている喜び」「憎しみは、外的な原因の観念をともなっている悲しみ」である。

そしてスピノザは感情の療法(感情の力学的抑制)を提唱する。感情は理性で抑えられない(我慢するな)。感情を抑えるには、それに反対的で、しかもより強力な感情によらなければならない。
そのためには、まず感情を明瞭・判明に理解することが肝要(理性知・直観知)で、その限りで感情は我々によって支配することが出来、受動感情(想像知に基づく感情)は能動感情(理性知・直観知に基づく感情)に変わる。

我ながら良く書けているなあ(俺が言わなくて誰が言うねん)。そして、人生方程式の魂(苦楽、美醜、虚実)をスピノザに従って魂(悲喜、美醜、虚実)に修正することにした。

人生=世間(損得、好き嫌い、理非、善悪)+魂(悲喜、美醜、虚実)
まことに人生は方便(世間)と魂なり。

2010年03月01日(月)

小用離床するも4:25起床。昨日に続きスカラ座「ドン・カルロ」ガッティ、このオペラはヴェルディの最高傑作、登場人物のキャラ多様さ、社会性(フランドルの反乱)、奥行き(王の苦悶と保守派抵抗勢力大審問官)などスケールの大きいドラマだから。第四幕は明朝に残す。
posted at 06:24:36

小話メタのメモ:「肉体の天使、心の悪魔」/ドン・カルロから発想を頂戴し構想中。
posted at 06:28:06

@biwaprancer おはようございます。句会の場所取りでコミセンまで歩く朝です。
posted at 07:39:48

さて、閉会式をBGMに新聞を読む。
posted at 11:15:30

ブログ更新→肉体の天使、心の悪魔(小話)/「うちには胸に秘める人がいるんや。そやけどうちのからだ白百合のように純潔なんや。それでええやろ」と言うてやった。そしたら、顔を真っ赤にして歯を食いしばったままでなにしてきたわ。http://bit.ly/brhkfF
posted at 13:33:09

午前はプールだけれど、午後は引きこもりになってはマズイので図書館までのついでにボストン美術館展前売り券をローソンで購入。歩きのBGMはショパン協奏曲2番アルゲリッチ、ロストロポーヴィチ。オケがどんくさい。
posted at 17:17:46

ヴェルレクとモツレク、前者は愛憎や闘いや世間的出来事を抽象化したレクイエム(オペラそのもの)、後者は人生(魂)をもっと抽象化したレクイエム(苦楽、美醜、虚実)。だから、世間的レベルを超越した災難である阪神大震災追悼演奏会でヴェルレクを取り上げるのには違和感あり。
posted at 18:20:26

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