煩悩の最も簡単でわかりやすい定義
「春場所を片目で眺め兜太読む」でいたら
一茶が「自分は煩悩具足のわがままもの、この愚は直りそうもない。いっそのこと自分は荒凡夫で生きてゆこう」と六十歳のお正月に書きとめた、とあった。金子兜太は「荒凡夫」の「荒」は「粗」ではなく「自由な」という意味だと言っている。なるほどなあ、と次の句会(4/1)向けに「荒凡夫煩悩具足万愚節」と駄句を用意した。
ところで「煩悩具足」ってどういう意味だろうとググッたら歎異抄を引いている記事に出会った。
仏かねてしろしめして、煩悩具足の凡夫とおおせられたること
なれば、他力の悲願は、かくのごときのわれらがためなりけりと
しられて、いよいよたのもしくおぼゆるなり。
そして、筆者は煩悩について次のように書いている。
煩悩とはなにか。上記のようにまとめてみたことがありますが、まだまだ回りくどいような気がします。いろいろ考えましたが、このように言ったら、わかりやすいのではないだろうか。すなわち、〈煩悩とは人生に目的を探すことだ〉と。
人生を価値ある、充実したものにしたい。自分には特別な使命があり、また、生まれてきたことに特別な意味があるに違いない。わたしという生存には、生きるに価する意義があるし、社会にも貢献できる、などなどと、このような思いがわいて来て、自分という存在を価値あるものだと思えることが〈幸せ〉であり、そのために努力する場が〈人生〉である、と。人生と自己は価値があるとの信念、これが煩悩だと考えてみましょう。
俺はこの筆者とは反対だなあ。「煩悩とは人生に目的を探すことだ」から煩悩を捨て去ることは簡単。人生に目的や価値を探さなければいいではないかと理解してしもうた(この理解は煩悩具足として煩悩を肯定する歎異抄と矛盾しているのだ)。はは、これもまた煩悩具足であることか、南無阿弥陀仏。
2010年03月19日(金)
3:31起床。MET「蝶々夫人」第一幕、日本音楽コンクール作曲部門、そして陽水5時間ちょいかじり。詳しいことはプログに題して「音楽を霞のごとく食べている」と書こう。 #tanka #jtanka 一日の快楽未明に食べ尽くし後は余生と流して過ごす
posted at 07:31:14
@biwaprancer おはようございます。しばらくぶりにプール、ブル9を聴きながら歩く朝です。posted at 07:45:20
図書館を検索したらジムノペディ/ドビュッシー編曲があった。誰の演奏かわからないけどとりあえずリクエスト。 #tanka #jtanka わが町の図書館にては飽き足らず隣の町にCD借り行く さすが八王子、50万都市である。
posted at 08:07:22
ブログ更新→ハトポッポとゆらぎ/小泉デジタル劇場政治に対して鳩山アナログゆらぎ政治ということかも。それはそれで結構なのだがもう少し演技を上手にしないと。http://bit.ly/cJ6YCi
posted at 08:24:48
@sakutaro77 BShi「サティのうた」によると、ラヴェルがサティを反ドビュッシーキャンペーンの道具として利用、サティも軽々にそれに乗ってしまいそれまでかばってくれたドビュッシーとの仲が決裂したが後に反省、ドビュッシーを思いながらサティは死んだそうです。
posted at 13:59:14
デジカメ→PC→フォト蔵、動画MOV直送テストOK。これは便利だ。PCで何もしなくてもそのままWEBで観られる状態にできる。動画を積極的に撮る気持ちになった。被写体に不足するという問題はあるが。
posted at 14:33:49
相撲見物とTwitterと読書のマルチ処理なう。読書は黒田杏子「金子兜太 養生訓」、たまには本を読まないとボキャ貧になるわいな。
posted at 17:32:49
三つ編みの遠き記憶や桃の花
posted at 18:40:38
荒凡夫煩悩具足万愚節 #jhaiku #haiku 「金子兜太 養生訓」からヒント拝借。「荒凡夫」とは兜太によれぱ「自由で平凡な人」ということ、そして、歎異抄「仏かねてしろしめして、煩悩具足の凡夫とおおせられたることなれば、他力の悲願は、かくのごときのわれらがためなりけり」。
posted at 19:15:15
煩悩の最も簡単でわかりやすい定義を発見した→「煩悩とは、人生に目的を持つことだ」http://bit.ly/cCtGOY
posted at 19:27:44
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