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2010年10月 6日 (水)

ライプニッツがアインシュタインを生んだ

BShi「E=mc^2 ~アインシュタインと世界一美しい方程式~」が面白かった。

今から100年前、アインシュタインは「宇宙の真理」に迫る方程式を導き出した。E=mc2。世界一美しいと言われるこの方程式は、人類の世界観を変えた。この方程式の誕生の背景には、18世紀以降、ヨーロッパの科学者たちが発見した、「質量」や「エネルギー」に関する法則があった。相対性理論はどのように生み出されたのか。番組は、科学の進歩をドラマチックに描いていく知的エンターテインメントである。

という番組なのだが、中でも収穫だったのは、運動エネルギーの概念の誕生に関わるエピソードだ。

鉛の球を柔らかい土の上に落とす実験:2倍の速度で落とした場合、球が土に沈む深さは2倍かそれともそれ以上か

という問題で、ライプニッツは運動の「活力」(現在のエネルギーにつながる概念、彼のモナド論からこうした概念が生み出されたようだ)はmvではなくmv2(自乗)だとして、球は4倍沈むと考えたようだ。この考えを支持した公爵夫人エミリー・デュ・シャトレ(ヴォルテールを愛人に持った恋多きかつ科学好きの女性。プリンキピア・マテマティカを仏訳した)が精密な実験をさせて、ライプニッツが正しいことを実証したという。

※モナド論:実体とは、単純にして拡りのない、したがって不可分のものであり、その本質は作用する力。今にして思うと、ライプニッツは質量とエネルギーの等価原理を先取りしていたといえる。

この運動エネルギー1/2mv2(自乗)が後のアインシュタインのエネルギー/質量等価方程式E = mc2(自乗)につながったそうだ(エネルギーは掛け算ではなく積分ということだろう)。つまり、ライプニッツがアインシュタインを生んだということだ。以上、高校物理の復習であった。

追記:デカルトVSライプニッツ論争が有名ということをググッて発見したので読みやすい紹介をリンクしておく。

「力」という概念は時に物理的、時に哲学的、時に心理学的とさまざまな意味で用いられ、しかも論者によって定義が曖昧であったりして非常な困り者である。中でも有名な論争が、デカルトとライプニッツの間で起こった。
 デカルトの「力」概念は、要するに運動量のことであった。つまり、質量と速度の積(mv=m×v)である。これに対して「デカルトの驚くべき誤謬について」という論文を書いたライプニッツは、質量と速度の二乗との積(m×v×v)を導入する。

まだ、力とか運動量とかエネルギーの概念が整理されていなかった頃の論争。カントも口を出したそうだから興味ある人はクリックされよ。

2010年10月05日(火)

3:20起床。ジョン・カサヴェテス監督「アメリカの影」、邦題から連想する社会派ドラマではなく地味で重厚な心理劇。初体験したものの幻滅した女、黒人であることが判りこそこそ逃げ出す白人男(後に改心するのだが)の映画的表現が記憶に残るが、未明孤独の時間でなければ鑑賞できない作品だ。
posted at 07:15:27

@Hiro_NaOka @boosuke23 @sunajopon @biwaprancer @azumizoku @itutubosi @kgussan @udonenogure1 他の皆様、おはようございます。キャッシュカード暗証を間違えて銀行に行かねばならぬ朝です。
posted at 07:16:39

私の場合はチェックが甘かったと反省。完全なる人生を目指す朝です。 RT @gamonoriko: @doyoubi まぁ、へんなところに落とさなかっただけ良しです。私も1週間以内にちゃんと出て来るの<なぜ??
posted at 07:17:35

#twnovel それからはスナックの雇われママやったり小料理屋手伝ったりして娘を育てるのに一生懸命。あの子には淋しい思いをさせた。一時、ちよっとグレかけたけどなんとか大人しかも母親になってくれたのが私の誇り。これが孫よ、男の子。可愛いくて賢そうでしょ。いい男になってほしいな。
posted at 07:29:51

今宵また君を想へり金木犀 #jhaiku #fhaiku #haiku #kigo
posted at 19:25:12

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