映画「アイ・アム・サム」は傑作
という物語なのだが、まず、①アメリカでは(州によって違うのかもしれないが)こういう問題、子供を奪われた親は民事訴訟を起こして戦う仕組みになっているのが発見だった。日本ではどうなんだろう。行政訴訟を起こして戦うというのもあるだろうけれど、裁判になった事例を寡聞にして知らない。金があって優秀な弁護士を雇えれば不適当な親でも勝てるというのが訴訟社会アメリカらしい。
そして、②愛を裁判で争えるのかというのもこの映画の論点。弁護士、検事(行政側の代理人、多分)の双方が相当に厳しい応酬を行う。悩んだ末に証人になってくれた女性が検事の質問で傷ついたり(原告のサムは更なるダメージを受ける)する。また、親子の間には多様で深くて広い情愛があるのに、裁判官は適切に裁けるのだろうか。原告被告双方の言論の結果、公正な判断が得られるのだという理屈も分かるし、行政だけの判断でオシマイというのも問題ではあるが。
そして、この映画の一番のメッセージは③人は楽しいことでもつながることができるが、本当につながるのは悲しいことや辛いことを共有する、共感する、出来る場合であるということだ。やり手の弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)には、実は、夫の不倫や息子との葛藤(多忙な母親に対する欲求不満がその理由)という問題があり、サムとの触れ合いの過程でリタは癒されていき、そこには悲しみの共感があったのだ。
ということで、俺の名画の条件(①泣かせる ②笑わさせる ③考えさせる)の③、①(涙腺がほんのちょっぴり緩んだ)を満たす傑作であった。ビートルズへのオマージュにもなっている作品でもあり、ビートルズをちゃんと聴きたくなったことも付記しておく。
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2011年05月21日(土)
昨日の白鵬×日馬富士戦を繰り返し再生。こんな相撲で白鵬が負けるなんて信じられない。まさかとは思うけれども勝負事なんでもありと納得させむ ちなみに俺、実は日馬富士贔屓である。
posted at 06:49:12
そりゃあまた楽しい相撲見物でした。国技館揺るる勝負や夏相撲 #jhaiku #fhaiku #haiku RT @coconuts: @doyoubi 昨日、観戦してきました。地震で揺れて観客が騒ぎ、直後に白鵬が負けてまた騒ぎ、座布団が乱れ飛んでました。
posted at 07:43:30
おはありです。初夏やオペラ楽譜を撫でる指 RT @biwaprancer: @doyoubi おはようございます!
posted at 07:45:21
#twnovel 「自己本位の生活、他人本位の人生」に転換するか。自分にも飽きる年頃(55)。自己本位の人生追求も飽きが来る。人はいつか絶対に死ぬのだから自分にいつまでも執着してもなあ。でも、生活は相変わらず甘く楽しみたいから自己本位の生活を送るべく他人本位で結婚するのも一局か。
posted at 08:06:08
ショーン・ペン, ミシェル・ファイファー, ダコタ・フ... の 'I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]' を Amazon でチェック! http://amzn.to/mQUj0s 明日未明鑑賞予定映画。あらすじをウィキで一応把握。もう忘れてしもたけれど。
posted at 22:21:42
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