森光子「放浪記」、菊田一夫のメッセージ
数日かけて森光子「放浪記」2000回公演2009年ノーカット放送録画鑑賞。最終幕に出て来る菊田一夫の台詞がよかったので記録しておく。
「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき」林芙美子が「放浪記」で成功して流行作家となり、実父の従兄弟や慈善団体や同人雑誌が面会や寄付を求めてくるのだが、芙美子は全て断る。芙美子の「菊田さん、あんた、私を成り上がり者の冷酷な奴だと思う?」問いかけに対して菊田(斎藤晴彦、好演)はこう答えるのだ。
ま、今の林さんだけを見ていれば、何という温かみのないのぼせあがった人だろうと、世間の人は思うかもしれない。(あなたが食うや食わずの中で、潜りぬけて来たときの、その時の苦しみを誰も知りませんからね)。ま、僕は、世の中には身内もないし、また、他人もないと思うのです。生まれるときも一人だし、死ぬときも、勿論一人。自分で自分を助けなくて、誰が助けてくれますか。よくね、人間って孤独だと言う人がいるけれども、そうした人は実際は女房に頼ったり子供に頼ったり、孤独の味なんてちっとも知っちゃいない。その味を本当に知っているのは僕の知っている範囲では林さんぐらいじゃないかな。僕に言わせればですよ、林さんが旦那様を持っていることさえ、何かの間違いだと思いますね。
原作にはこの台詞はないようで、芝居と映画「放浪記」高峰秀子にはこの台詞が菊田一夫の手によって入れられている。孤独と愛と不幸/幸福について、菊田一夫(他人の手で養育された苦労人)、只者ではないと認識したのである。
評伝 菊田一夫 小幡 欣治 by G-Tools |
2011年09月01日(木)
@doyoubi は23091日生きた。人生あと6909日しかない。今日は有意義だったか? #30thou http://t.co/mvr1kwC
posted at 01:11:22
やっぱり。原作を読む意志も気力もないんでと゜うやって確認しようかと思ってたんです。もうちょいネット検索しますが。 RT @antea24: @doyoubi 原作にそういうセリフはないですよね。なんかもっと、したたかな感じがしましたが。子供の頃に読んだ記憶だけど。
posted at 05:25:49
この映画未見。観たくなった。 RT @sunajopon: @doyoubi ご紹介のブログ(面白し)のトップが「偽れる盛装」。これ小学生のときにTVで…京マチ子が、町中を追い回されて出刃で刺されるシーン、モノクロのTVだったのに真っ赤な血が見えた(ような気がした)。…;
posted at 05:27:25
2011年08月31日を普通に過ごした。"マグダレーナ・コジェナー(ラトルの細君なんだって)でマーラ..." http://t.co/mvr1kwC #30thou
posted at 05:43:13
ガッテン【血圧を下げるマッサージの方法】http://t.co/tGIs5j8 ひょっとしたら効果が出るかもとブックマーク
posted at 08:29:51
昼寝しながら「山田風太郎が見た日本 未公開日記が語る戦後60年」三國連太郎http://t.co/zxjukQC 、通帳スキャニング、「小田実 遺(のこ)す言葉」http://t.co/v4ycjvX 任意後見監督人宛精査資料作成開始なう。任意後見が適正になされていると証するもの
posted at 16:39:22
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