苦手バルトーク攻略法
昨夜の渋谷人民席アシュケナージN響、後半「ツァラトゥストラはこう語った」/俺の先入観のせいか厚みに若干欠けるような気だったが、それはさておき、前半バルトークPコン2番。
苦手なんだよなあ、バルトーク。情に響かないんのだ。なんでやろと検索したら(コピペ長いよ)。
ところでこの時期、私の独断の持論でいうと西欧音楽は3つの分岐点を持っていたことになっている。1つは19世紀末にドビュッシーが開拓した近代和声という名の非機能和声。2つめは1910年代にストラヴィンスキーが偶然手にしたリズムの素材化。そして3つめが1920年代にシェーンベルクが開発した12音主義という名の調性の解体である。
そして、1つめはコード進行という発想に転化されてジャズ理論の基礎となり、2つめはビートが最優先になる現代のロックの始祖となり、3つめはいわゆる現代音楽や前衛音楽の元祖となったわけである。(しっかし、もの凄い独断の持論ですね....)
現代音楽の不幸はこの3つがバラバラ死体となって進行したことによるのだが、実を言うとバルトークはなんとこの3者の合体を試みていたのである。
1つめは、民謡の5音音階と西欧の全音音階を組み合わせた新しい旋法と和声の開発。2つめは東欧の民族音楽の舞曲などから導きだされたリズムの素材化。そして3つめはそれらの素材の黄金分割やフィボナッチ数列などによる数学的処理。
つまり、これが完璧に実現されれば、20世紀の音楽は「感性と知性」および「ナショナルとインターナショナル」を兼備した理想的なものになる。....はずだったのだが、このバルトークの音楽的統一場理論は結局孤立した存在として終わってしまう。
つまりバルトークは、和声・リズム・旋律という音楽の三要素全てにおいて革新を試みようとしたということだ。しかも、数学的処理という理知的手法を使ったというのだから、情に訴えてこないのも当然といえる。
ということで、苦手バルトーク克服のためには音楽を雰囲気的情的に漫然と聴くのではなく、和声・リズム・旋律の要素に分解して分析的理知的に聴くことが必要となる。さて、理より情の俺に出来るやろか?
バルトーク:ピアノ協奏曲第1番&第2番&第3番 ブーレーズ(ピエール) by G-Tools |
2012年06月15日(金)
@doyoubi は23379日生きた。人生あと6621日しかない。今日は有意義だったか? #30thou http://t.co/zqTKGOTQ
posted at 00:29:08
2012年06月14日を普通に過ごした。"ティーレマン×ドレスデン、何の面白みもないという先入見排除して聴く。車でコミセン→プール/朝ゴミ出し時に会ったおじさんと会話「毎朝..." http://t.co/zqTKGOTQ #30thou
posted at 05:40:02
@biwaprancer おはありございます。今日も梅雨晴間、プールに歩く朝です。
posted at 07:03:12
プレミアムシネマ「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ デジタルリマスター版」- NAVER まとめ http://t.co/odZEdzq7 展開も結末もわかっているのに、録画して鑑賞しておまけにDVDに焼いて保存する始末。老い先短いのに保存したDVDをまた見る機会があるだろうか。
posted at 15:11:58
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