« 納得→得心→回心 | トップページ | ルターの良心三段階説とバッハ »

2014年9月13日 (土)

ルターは名言メーカー

キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫)
マルティン・ルター 石原 謙

マルティン・ルター――ことばに生きた改革者 (岩波新書) キリストにならいて (岩波文庫) 告白 上 (岩波文庫 青 805-1) 告白 (下) (岩波文庫) 宗教改革の真実 (講談社現代新書)

by G-Tools

富岡幸一郎「使徒的人間」で

キリスト者は自分自身のうちに生きるのではなく、キリストと自分の隣人とにおいて生きる。すなわち、キリストにおいては信仰を通して、隣人においては愛を通して生きる

というルターの言葉に出会って痺れたけれど、今回(金子晴勇「宗教改革の精神」)も名言と出会った。ルター「キリスト者の自由」に次のような言葉があるそうだ。

「キリスト者は、全てのものの上に立つ自由な君主であって、何人にも従属しない」「キリスト者は、全てのものに奉仕する僕であって、何人にも従属する」という、一見矛盾した2つの命題を提示し、そこからルターの論旨がスタートします。

言葉に感化されやすい俺はすぐに反応して

人生=僕(損得、好き嫌い、善悪、理非)+君主(苦楽、美醜、虚実)

なる人生方程式を即座にひねり出して、「俺は魂においては君主、しかし、世間では僕」。
世間(横軸)を自力で生き抜き、魂(縦軸)は神に委ねる。それを今のところの我が信仰(としておく)にも合致するしなあと感じ入ってしまった。

しかし、映画を見たりして一呼吸置いたら、俺もルターと同じようなことを考えていたと気づいた→「他人本位の生活、自己本位の人生」

人生=世間(損得、好き嫌い、善悪、理非)+魂(苦楽、美醜、虚実)
   =生活(損得、好き嫌い、善悪、理非)+人生(苦楽、美醜、虚実)

つまりは、他人本位の生活(いつもニコニコ穏やかに)、自己本位の人生(生活は魂を貫くための手段にすぎない)と考えるのだ。

ルターにはドイツ農民戦争に際して

農民たちは権威に盾突いている。これは神の意思に反することだ。これ以上放置しておくと彼らの魂が汚れ、復活できなくなる。いま皆殺しにすれば、最後の審判の日にも彼らも永遠の生命を得られるかもしれない

という言葉もあるし、これは注意して金子晴勇「宗教改革の精神」読書継続せねばならんなあ。

たしかに原罪は自己愛、しかし、原罪(自己愛)から救われるべく安易に他力・神・正義にすがるのも考えものではある。

宗教改革の精神―ルターとエラスムスの思想対決 (講談社学術文庫) 宗教改革の精神―ルターとエラスムスの思想対決 (講談社学術文庫)
金子 晴勇

ルターの首引き猫―木版画で読む宗教改革 (歴史のフロンティア) 宗教改革の真実 (講談社現代新書) トマス・アクィナス (講談社学術文庫) トマスによる福音書 (講談社学術文庫) ギリシャ正教 (講談社学術文庫)

by G-Tools

2014年09月12日(金)

RT @setsumori: 先ほど報道ステーションで東郷和彦氏の証言「世界は、強制連行があったかどうかを問うているわけではない。もしあなたの娘が慰安婦という形で戦場に送られたらどう思うかが問われている」「それが世界の趨勢で、慰安婦問題はホロコーストと同様の人道問題で問われている。日本はそれを知っているのか」

posted at 02:39:23

RT @ueno_wan: 河野談話は「軍の関与」とか「意に反した」とか慎重な表現に終始している。「強制連行」という表現は使っていない。それを「強制連行」の有無に焦点化し、吉田証言を虚偽とすることで、鬼の首でもとったかのように論点を矮小化する日本の右派の論理は、国際的にはまったく通用しない。
posted at 02:41:43

カント×三谷幸喜=義務×自由 plaza.rakuten.co.jp/doyoubidayo/di… 仕事(義務)をしている時にはぐたぐた上司に逆らうな(理性の私的使用禁止)、その代り、市民として言論の自由を行使せよ(理性の公的使用)ということ。自由と義務の二元論、いや、「義務を果たしているときにあなたは
posted at 05:15:03

マスコミの矜持|河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり www.taro.org/2014/09/post-1… 「安倍政権とメディアとの距離感を理解したうえで、メディアを選んだり、そのメディアの流す情報を評価するということが国民にも求められるようになりました」河野太郎はエライ!
posted at 05:18:35

|

« 納得→得心→回心 | トップページ | ルターの良心三段階説とバッハ »

終活キリスト教」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。