水と油のような霊と肉
若者たち 三部作 DVD-BOX 山内久 by G-Tools |
昔懐かし「若者の旗」うざい兄弟ディスカッション&喧嘩映画。金とセックスの亡者になった末弟松山省ニに左翼理論家山本圭が教訓を垂れる。「生きることの意味は環境の改善と生命の再生産だぞ」
その瞬間ナルホドと思ったが暫くして森有正を思い出した。
そうなんだ。
人間=社会(損得、好き嫌い、善悪、理非)+魂(苦楽、美醜、虚実)
肉は社会で暮らし、魂は霊として生きる。だから、この二つは水と油。そしてこの二つを結びつけるのが自己(責任)。山本圭は「環境の改善と生命の再生産」なる生きる意味ならぬ社会の存在意義を生きる意味として霊に押し付けようとする。それでは松山省ニが納得しないのも当然だ。社会から人間を抽出しようとするのが左翼(アベコベに気付かぬ人たち)。
人生は固有から普遍への旅、神にも人にも責任を果たしつつ、霊を裏切らずに肉の生活を全うする。
が生きる意味なのだから。おお、俺は山本圭を乗り越えたぞ。
ところで、書かれた言葉と実際の人間森有正との間には、少なからぬギャップがあったとのこと。
2014年11月12日(水)
クヴィエチェン、森有正を読めるのは図書館のお陰 plaza.rakuten.co.jp/doyoubidayo/di… 「内的促し」による出発、信仰と信頼の違い、感情というものに対する人間の大きな秘密、責任ある生き方/後ろ向きに歩く人生。 以上、神の実在は信じないけど責任ある生き方(誰に対して?)はしたい
posted at 05:10:11
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